あなたは念願のギターを手に入れましたね?おめでとうございます。
きっといつかは思い描いた様にギターを奏でる事が出来る様になりますよ。
しかし!このサイトにたどり着いたという事は何かしらの悩みを抱えているはずです。
特に初心者の内は何をやっていいかわからないでしょうし、出来てるかどうかもわからない。
教室に行くような時間も気力もない。
もし楽な道というものがあるのならば・・・それを知りたい・・・
っと、こんな感じのお悩みを抱えているのではないでしょうか。
世の中の先人は「指から血が出てからがスタート」とかそんな体育会系アニキの様な事を言う人もいますけども、検索エンジンを使えるようなあなたならそれに違和感を感じているはずです。
このサイトは「ギターを入手して半年以内の人」なギター初心者が読んだら、少しは気が楽になればなあとギター歴30年のおっさんが書いています。
せっかく買ったギター、ホコリをかぶって部屋の隅に立てかけたままのオブジェにするのはもったいないですぜ。
もちろん、しばらくやってなかったけどもう一度挑戦しようかな、と言う人にもバッチリ響く内容だと思いますので、スマホなどで気楽に読んで下さればいいかと思います!
Contents
まずは簡単なコード4つでジャカジャカしましょうか
ここのサイトでのとりあえずのゴールは「アコギである程度ジャカジャカと簡単なコード、4つが弾けるようになる事」に設定します。
これをやりながら鼻歌でも一緒に歌えるようになれば、宴会の余興に出演ぐらいは半年でたどり着けます、きっと。
「え?まずはドレミファソラシドがどこにあるかとかじゃ・・」って思った人もいるでしょう。
しかし、これを頭に入れておいて欲しいのは「ある程度弾けるギタリスト全員が、今押さえている音が何かを把握してるとは限らない」という点です。驚きでしょ?
ちなみに30年弾いてる私ですら今弾いてる音がドなのかファなんかわかっておりません(笑)
もちろん譜面をそのままスラスラと弾く事が必要なジャンルもありますし、それが出来るに越した事はありません。
それはこの「コード4つジャカジャカ」をクリアしてから考えりゃいいです。
まずは指定された形から覚えてしまう事がギターという楽器に「慣れる」事に繋がるのですよ。
慣れてからそういう難しい事を考えましょ!
逆にそこまで行くともう初心者ではありません。立派な中級者ですのでそこからの上達はとても早いと思います!
まず一番最初に覚えるコードはCではなく「G」から始めましょう
コードってなんじゃい?って人。コードは「和音」です。
二つ以上の違う音程の音が同時に鳴ったもの、と簡単に覚えて下さい。
鍵盤なら「Cのコード」なら「ド・ミ・ソ」と覚えてその音を鍵盤で探すわけですが、ギターは「形を丸暗記」で今は良いです。
ところが教則本で一番最初に覚えようというコードは「C」が圧倒的大多数なんですね。
僕はこれが「まずギターがイヤになる原因:その1」やと思ってるんです。
「C」というコードの押さえ方はこれ。
これ、最初に覚えると何がマズいかと言いますと、「ネックの裏側の親指の位置」をないがしろにしてしまう可能性があるんですね。
ギターを初めて持った人が弦を押さえる時って「真上から指を立てて押さえる」って事がまず出来ないんです。
その原因は「親指がネックの上から出てしまってる」状態で弦を押さえようとするから。
指を立てて真上から弦を押さえるにはこのように親指がネックの後ろの頂点に来るクセをまずつけないとダメ。
そして「C」というコードは慣れてくると、その親指がネックの上から出てしまってる状態でも押さえれる様になっちゃうんで、変なクセが付いてしまいます。
後述しますが鬼門である「F」コードを覚える時にこれがアダとなってしまって「F」をクリア出来なくなるんですよね。
なので、最初に覚えるコードは「親指をネックの裏に立てないと絶対に押さえられない簡単なコード」から始めるのが後々の為になってくるんですな。
そのコードは「G」。これを最初に徹底的に、そして完璧に押さえれるようにしましょう。
まずは薬指と中指(6弦3フレットと5弦2フレット)だけ押さえてみましょう。
1弦3フレットはまだ押さえなくてもよいです。
1~4弦は開放弦(何も押さえずに鳴らす弦)で大丈夫!
ちなみにこれは「G6」っていうコードになるのでおかしくはありませぬ。
それでは5、6弦を押さえながら小指で1弦3フレットを押さえてみましょうか・・・・
ん?なになに?「薬指が2~4弦に当たってしまって開放弦が鳴りません?」
そう。それですよ。指が指板に対してペタってなってしまいますよね。
このクセが付いちゃうと、後々ひどい目にあうんです(笑)
「鳴らない!」って状態の時、左手の親指はどこにありますか?
きっとそんな時は6弦側に親指が出てしまってる状態でしょう。
その親指をネックの裏の頂点まで持っていきましょう。
イメージとしては「弦を押さえてる側の手首をグイッと前に出す」感覚です。
そうすると中指、薬指がキレイに弧を描いて弦に対して真上から押さえれる様になるはずです。
で、後は小指。
もうペタンって折り畳まれてしまってて、あとは真上から1弦をちょこんっと指先で押さえるしか出来ないでしょ。
この「指先で真上から弦を押さえる」というのは実はめちゃめちゃ大事なんです。
最初にこれをわかるかわからないか、で上達の速度は格段に違ってきちゃいますので。
6弦から順番に1弦までゆっくり鳴らして、全ての弦が鳴れば大成功!
その時の「親指の位置」。絶対にこの感覚を忘れないようにしてください。
「G」というコードは押さえ方の基本が学べる最高のコードなのです。
なんせ、5弦と6弦を真上から押さえないと2弦から4弦の開放弦が鳴らない。
そして、動きにくい小指を最初から使う事によって、指板に慣れる事が出来る最高のフォーム。
この「G」がキレイに鳴れば「弦の押さえ方の基本・コツ」を全てクリアした事になります。
なにはともあれ、まずはこの「G」を攻略しましょう!それが全ての始まりです!
練習の極意は「気合い入れすぎずにダラダラ【毎日】触る事」
「よっしゃ!じゃあまずはGから押さえりゃいいんだな!じゃあ2時間ガッツリ集中してやるぞ!!」
待って待って。そんなやり方が得意な人もいるでしょう。
でもきっとしんどいですそれは。
色んな人にギターを教えてきて思う事がこの「取り組み方」ってやつです。
「メシを食うのも忘れてずっと弾いてたよ」ってのはよくプロの人が思い出で語るじゃないですか。
ああいうのは普通じゃないから出来るのであって、だからこそ誰もが認めるテクなんですよあの人達は。
圧倒的大多数の人は「努力が嫌いな普通の人」なんです。
だからこそ今まで何も続かなかったし、形にならなかったのですよ。
一発奮起してギター買いました!ちょっとした勇気と出費であなたの生活に新しい相棒が来たんです。
でも、今までそれがない生活をずーーーーーっとしてきたわけですよね。
で、いざ練習してみると、これがまた・・・全然上手いこといかんのですよ。
そりゃそうですわね。やった事ない事をやろうとしてるんだから。
真面目な性格であればあるほど、きっとあなたは凹んじゃうはずです。指も痛くなりますし。
で、「もう今日は疲れた・・・寝よう」とベッドに入る。
あまりいい感触を得られないまま寝たとして、朝が来て日常に戻ってもスッキリはしませんわ。
「もういいかな。オレにはきっとギターなんて無理なんだ・・・」って思いながら仕事や学校に向かってしまうと、きっともうあなたはギターの事が嫌いになっちゃいますね間違いなく。
次にギターに触るのがあの辛くて何も進展のなかった練習から1週間後。
そして、どんどんその間隔が長くなっていって、いつかあなたのギターはホコリまみれになっていきます。
・・・・・ギターを始めたのに辞めちゃう人ってほぼこういう感じなんですよね。
真面目であればあるほど、自分が許せなくなっちゃうんです。
結論を言いましょう。
「集中して2時間練習して凹んで次に触るのが1週間後の人よりも、テレビ見ながらでもダラダラと30分毎日ギターに触る人のほうがうまくなる」
これは真実です。
不真面目な人間の方が「ある程度」までは弾けるようになるんですよ楽器ってのは。
あなたの周りにもしギタリストがいるならば、その人は真面目で品行方正でエリートサラリーマンみたいにビシッとしてますか?
そんなわけないですよねwww
ええ加減でちゃらんぽらんでどうも信用出来ないな~みたいなギタリストの方がきっとあなたの周りに多いかと思います。
かくいう私もそんな感じです。ええ加減でちゃらんぽらん。
でないと「付き合ったら不幸になる職業」に選ばれたりしますかいね(笑)
しかし30分を7日間続けると210分。これでトータル3時間30分なんですよね。
そして大事なのは「昨日の感覚を忘れないうちにまた楽器に触れている」事。
これが「慣れる」という事において、もっとも重要な事なんです。
あなたがなーんも悩まずにお箸を使ってご飯を食べれるようになったのはなぜでしょうか。
それは小さな頃からお箸を持って「向き不向き」なんぞ考えずに毎日毎日トライしてきたからですよ。
ギターもそれと全く同じ事です。「慣れたら弾ける」ってだけのお話なんですよ。
・・・・・・っとこんな話をしても弾けないまま辞めていく人はいっぱいいました。
だって、10人中9人はこれを聞いても実行しないからです(笑)
じゃあ、どんな練習からすれば良いか?
さて目の前のテレビでも見ながらギターを持ってみましょうか!
まずはチューニングしましょう。
最近はクリップチューナーという物があるので全部の弦にそれを使ってもいいですし、慣れたら基準の音(5弦のA(ラ)がよく使われる)だけを合わせて、残りの弦をその弦に合わせていく方法にステップアップしていきましょう。
やり方はここでは書きません。
それこそ「ギター チューニング」でGoogle検索したらアホほど出てきますのでそれを参考に。
ギターを持ったら必ず最初にチューニングを合わせる事から始める、というのは絶対に徹底してください。
昨日合わせたし大丈夫、というレベルじゃなくギターという楽器はそれこそ弾いてる最中にもチューニングが狂っていくという楽器という認識を持ってくださいね。
「G」を押さえて、1本ずつ弦を鳴らしていきましょう。
チューニングは済ませたか?神様にお祈りは?テレビ見ながらガシャガシャやかましく弦をかき鳴らす心の準備はOK?
といっても、最初はまず「全部の弦が鳴ってるのか」をチェックしましょうか。
6弦から1弦に向かって1本ずつ弦をはじいていきます。
鳴らない弦があったら「親指がネックの裏に来てるか」「指はきれいに立ってるか」「手首をグイッと前に出せてるか」の3つをチェック。
どんな感じでやりゃあいいんだい、ってのを動画で撮ってみました。
延々、テレビ見て爆笑しながらでもこれを繰り返すだけです。
この動画では左手の親指がネックの上から出てますが、私はもう慣れてるのでこれでも鳴ります(笑)
なんとか弦が鳴るようになったら、次は左手を一旦フリーにしておいてからパッと押さえれる様になれるように頑張ってみます。
これを「毎日」!テレビのニュースを見ながらでも続けるようにしてみてください。
毎日というのが大事です。
ただし、単純過ぎるので他のコードも・・・とかは一切考えないように。
「ギターを持つとついGを押さえちゃうんだよ」と心から言えるぐらいに「G」オンリーで。
それぐらいに基本が学べるフォームなんですよGは。
きっと10日も続ければ大丈夫。きれいに「G」が鳴る様になりますよ。
じゃあ次のコードに行ってみましょうか!
2つめのコードは簡単に鳴らせる「Em(イーマイナー)」
記念すべき2つ目に覚えるコードは「Em」(イーマイナー)
「G」を難なく押さえれる様になったあなたにとってこのコードは「屁」みたいなもんでしょう。
きっと、何の苦労もなく全部の弦を鳴らせるはずです。
「G」のコードであなたは「開放弦って他の指が当たると鳴らないんだな」って事を学んだから、当てない押さえ方の基本をすでに習得したって事になるんです。
これも一応はさっきの練習みたいに1本ずつの弦を鳴らしていきましょう。
え?もうそんな練習飽きたわ、って?
そう、覚えたコードが二つになったからこそ出来る練習内容があるんですよ。
ながら練習に「コードチェンジの素早さ」を追加しよう。
ギターで曲を奏でる、つまり今回のとりあえずのゴールである「コード4つでガシャガシャ」という事に大事なのは・・・・
「音が途切れなく次々に続いていく事」
これです。
「G」を押さえれる様になった、「Em」も押さえれる様になった。
しかし「G」から「Em」に移る際に5秒かかる、って具合だとちょっとマズい。
これをパパっと出来る様になるためにテレビ見ながら練習の内容に「コードチェンジ」を入れましょう。
いずれこんな感じで出来る様になればOKです。
テレビ見ながらジャカジャカやってるとたまにBGMとかにシンクロして「おっ」となる事もありますよきっと(笑)
こうして2つのコードを繋げて弾けるようになると「ああ、曲を弾くってこういう事か」という実感が出てきますよね。
しかしこの先、コードをいっぱい覚えたとしても「パパっと切り替えれて初めて役に立つもの」なのです。
なのでコードを覚えると当時に「そのコードを素早く押さえれる様になってるか」という事も重視してくださいね。
さあ、「3つめのコード」に行きましょうか!
3つめのコードはここでようやく「C」。
さて3つめのコード。ここで最初に覚えるのは色々とまずいと思ってる「C」の登場です。
何度も言いますが「G」コードで「指を立てて押さえる事」そして「開放弦に指を当てない事」を学んだあなたにとってこのコードもいとも簡単に鳴るに違いありません。
きっとさっきの「G – Em」の反復が簡単に出来る様になっていれば問題ないでしょう。
しかし、ここで大事なのはまたもコードチェンジの素早さになってきます。
GからEmは簡単に出来たとしても、例えば「GからC」はそしてその逆は?
・・・・・・出来ないですよねまだきっと。
そう、小指ってなかなか思う様に動いてくれないんですよね最初は・・・・
小指を鍛える為に練習に追加するのは「GからC」そして「CからG」を
テレビを見ながらガシャガシャする際に次は「GからC」「CからG」を取り入れましょう。
「GからC」には小指を離して、人差し指を加えるという動きが。
「CからG」には人差し指を離して、小指を加えるという動きがありますね。
そして、中指と薬指も一旦離してから二本とも隣の弦にその形のまま動くという動きがあります。
これが意外に・・・・効くんですよ色々と(笑)
たまーにEmも混ぜたりしてみて下さいね。
毎日30分、ガシャガシャやって早い人だと2週間ぐらいでここまで来れますが、普通はここまでに1ヶ月~2ヶ月ぐらいはかかりますので気長に。
たとえ5分でもいいんですよ。
大事なのは「毎日楽器に触る」という事です。
そして、何か一つ「出来たー」って良い記憶を持ちながら眠って翌日を迎えるという事!
さて、いよいよ4つめのコードです!
最後の4つめのコードは「D」
いよいよ「とりあえずのゴール」は間近!最後は「D」のコードです。
このコードの押さえ方は今までと違って、押さえる所が3つ密集してますね。
そして5弦と6弦は鳴らさなくても良い、というコードです。
「そんな事言われても・・・・右手をガシャガシャすれば鳴っちゃうし」
ですよねー。でもそれに気付いたって事は上達している証拠!
そこで今まで「ネックの後ろ」に移動させてた親指を使うんですよ。
5弦と6弦に親指を触れさせる事によって、弦が振動しないようにしています。
これは「ミュート」というテクニックなんですが、今は意識しなくても大丈夫。
いずれこれが必要な場面が出てくると、手が勝手に触れるようになってきますから。
こんな感じでテレビを見ながらでもやりましょうか。
ここまで出来るともう普通に弾けてる、って感じです。
さて、なんでこの4つを最初に覚えようって事だったのかを説明します。
G → Em → C → D は循環コードという物
この4つのコードはいわゆる「循環コード」という物になってます。
巷で「キー」と言われるもの、例えばカラオケの音程を上げたり下げたりするやつですね。
この4つのコードはG(メジャー)というキーで言うと
Ⅰ → Ⅵm → Ⅳ → Ⅴ (1 → 6m → 4 → 5)
という物なんですね。
GがI(1)だとするとEmはⅥm(6m)。
Gはソの音なので、ソラシドレミ、と6番目の音はミ(E)。それのマイナーコード。
Ⅳ(4)はソラシド、と4番目の音はド(C)。
Ⅴ(5)はソラシドレ、と5番目の音なのでレ(D)。
例えばこれがキーがC(メジャー)だと
C → Am → F → G となります。上の数え方でやってみて下さい。
この番号にはそれぞれ役割があるんですがそれの細かい話は割愛。
世の中に溢れる曲にはこの「循環コード」だけで出来ている曲っていっぱいあるんですよね。
古い曲ですが映画の主題歌にもなったベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」は、ずっとⅠ → Ⅵm → Ⅳ → Ⅴの繰り返しで曲が出来ています。
この曲のキーはAなのでコード進行はA → F#m → D → E。
カラオケで言うキーを二つキーを下げる(1音下げる)と・・・G → Em → C → D。
ほら、これでこの曲をもう弾きながら歌えちゃうって事ですよね!
長渕剛の「とんぼ」もキーはG。この4つプラス、Am(Ⅱm)を覚えるだけで弾けます。
コードという物がどんなものなのかがなんとなくわかってもらえたかと。
キーGの循環コードにはいわゆる「バレーコード」がない
なぜ最初にキーGを選んだか?
それはこのキーの循環コードには「バレーコード」ってのがないからです。
バレーというのは指のお腹部分で弦を押さえる事。
ギターを辞めた原因でよく聞く「Fのコードが鳴らなかった」というのは、Fコードがバレーコードだからです。
これがFコード。人差し指で3本もの弦を押さえなければなりません。
もし最初にキーがC、でコードCから覚えていくとこの「F」がいきなり出てくる事になるんですな。
1曲も通して弾けない内から、押さえれないコードが出てきちゃうとそら続きませんわ。
「小さな成功」を一つ一つ積み上げる為には、こういうのを避けるのが必要。
キーGだと、このバレーコードが極端に少なくなる、というのも狙いだったわけです。
さあ、ここまで来るのにどれぐらいかかりました?
早い人ならここまで1ヶ月かかんなかった人もいるでしょうし、半年かかったかもしれません。
でももはやあなたは初心者ではないんです。
だって、キーがGの曲なら大抵はそこそこ弾けるようになっているんですから。
「Fが鳴らない」なんてギターを辞める理由になんてならんのですよ本当は。
こうして工夫すれば「1曲弾けた!」って成功体験はいくらでも積めますからね!
さて、次はステップアップ編。
「いかにバレーコードを克服するか」という所に入って行きましょうか。
バレーコードを克服するのには才能が必要なのか?
巷には「ギターを始めたけど才能がなかったのでやめた」としれっとおっしゃるおっさんから若人までいーっぱいいますよね?
30年以上ずっと弾いてる自分から言わせるとそれは「才能がなかった」じゃなくて「努力と工夫が足りなかった」って事だろ、と。
便利な言葉ですよね、この「才能がなかった」ってのは。
自分の努力と工夫の足りなさを、先天的な物のせいにこの言葉だけで出来ちゃうんですから。
何かを成し遂げるって事に「才能」ってのが本当に必要で、もし仮にその人に才能ってもんがないとしたら、なんでお箸でメシが食えたり、鉛筆で文字が書けるんでしょうか。
お箸なんて西洋の人から見たらすげえ事ですよ。立派な技術ですから。
それはただ単に向き不向きなどなんも悩まんと「毎日続けてきた」ってだけの話なんです。
毎日触ってると、工夫も自ずと生まれてくるもんですわ。
はっきり言いますとギター弾くのに持って生まれた才能なんか一切いりません!
手が小さいのなら小さいギター探してみよう、ぐらいの工夫すりゃあいいんですよ。
お箸でメシを食うように、ギターに触れましょうか。
小さい豆を5つ並べて摘まみあげるとか、放り投げてまたキャッチするってのは確かに「才能」が必要かもですが、普通にメシを口に運ぶぐらいは誰にでも出来る様になるんです。
ギターも同じ。お歌のバックにコードジャカジャカぐらいは誰にでも出来るんですよ。
その「才能がなかった」というのを問い詰めてみたら「Fが鳴らなかった」ってのが8割くらいだったりするから困ったもんですよ本当。
お箸に例えると「ヌルヌルしたオクラをつまみ上げる」程度の難易度ですかね(笑)
「Fが鳴らない」をもう少し突き詰めてみると見えてくる物
さてこの「Fが鳴らなかった」というのをそのまま受け取ったらいけません。
これだけではコード全体が全く鳴らなかったのか、それとも一部の弦が鳴らなかったのかわかりませんので。
この押さえ方を見るとわかるように人差し指で1フレットを押さえて3本鳴らす、というのがこのバレーコードという物のキモ。
仮にこのバレーをやめて、人差し指の指先だけで6弦1フレットを押さえると、ここまで進んできた人ならば6~3弦までは鳴らす事は容易なはず。
では「Fが鳴らない」っていうのは何か?というと「指の側面で押さえている1弦と2弦が鳴らない」って事なんです、9割9分は。
そりゃそうでしょ。
今まで指先で押さえてやっと1本ずつ音が出せる様になってきたのに、使った事もない指の側面でいきなり2本も鳴らせますかいな。
じゃあ、どうするか?まずは「指の側面で1本鳴らす事」から始めりゃいいんです。
それがキー「G」の曲でよく使われるコード「Bm(ビーマイナー)」なのです。
最初に「F」はやめて「Bm」にするのが良い理由とは?
Bmのコードの形を見てみましょうか。
「F」とは違って人差し指で押さえる所は2フレットになりますがここでもう一度「F」を。
よく見て下さい。
手の形はまったく一緒ですが、そのまま一つ外(上図では右側)にズレただけですよね?
人差し指で押さえなきゃならなかった3本が2本に減っただけです。
そしてさっきの突き詰めた原因である「人差し指の側面で鳴らなかった1弦と2弦」がこれだと「1弦だけ鳴らせばOK」って事なんです。
「2本が無理ならまずは1本鳴らしてみようか」っていう事。
この「Bm」が鳴る様になってから、次はFにトライするってのが自然なステップアップだと思いません?
バレーコードの押さえ方のコツを2つほど。
- 慣れない内は親指の位置は今までやってきたやり方と同じネックの後側の頂点で。
- 人差し指の腹側正面ではなく「側面の固い所で押さえる」
この2つです。
ギターのネックを親指と人差し指で作った万力でバチっと挟んじゃうような感じです。
まずは2フレットをバチっと挟んで1弦から6弦まで鳴るかチェックしてみてください。
・・・・・鳴りませんよね最初は(笑)
鳴らなくても平気。
テレビ見ながら「万力ばさみ」をして6弦から1弦まで1本ずつ鳴らす、ってのを毎日やってみて下さい。
これならそれこそギター全く見なくても出来る練習です。ただ挟むだけですから(笑)
気分がダレて来たら5フレットを挟んでみたりとか場所を変えても良いですね。
これが出来る様になったら「万力ばさみ」の要領で2フレットの5弦と1弦を押さえつつ2,3,4弦を押さえて「Bm」を弾いてみましょう。
意外とこれが鳴ったりするんですよねえ(笑)
それも全部ここまできっちりと「左手親指の位置」「弦は真上から押さえる」ってのを叩き込んで来たからなんです。
きっとここまで来たらね。「F」も簡単に鳴りますよ。
大事なのは「Fコードに至るまでどういう練習を積んできたか」って事。
「Bm」が簡単に鳴らせるあなたなら「F」なんて翌日には鳴りますねきっと(笑)
私はBmまで鳴らせるがFは鳴らせない、っていう所でエレキギターを手に入れました。
エレキは弦がかなり柔らかいのでFも簡単に鳴らせるようになって、またアコギに戻るとFが鳴りました(笑)
これも私なりに考えた「工夫」だったんだな、と今になって思います。
BmはキーGで言うとⅢmにあたります。
G → Bm → C → Dと弾いてみるとあらちょっとオシャレ感が。
もちろん今までやってきた「コードチェンジ」の練習もテレビ見ながらやってくださいませ。
なぜテレビ見ながら弾け、と何度も書いてきたのかその理由。
ここまで僕はずっと一環して「テレビ見ながらでも弾きましょう」と言ってきました。
なぜかというと「ギターっていうものはいずれは観客の方を向いて弾くようになるから」なんです。
ずーっと手元だけを見て弾くようなギタリストよりも、お客さんの反応見ながら弾けるようになった方がカッコイイじゃないですか。
テレビの方をずっと見ながらコードチェンジが出来る様になってるって事はですよ。
実はもうめっちゃめちゃウマイって事なんですね。
ここまでやってきた事っていうのは「ギターという楽器に対して必要な身体づくり」みたいなもんなんです。
正直、ここまで来るともう充分にギターという楽器には慣れた、って事ですよね。
ここまで来ると「弾けなかった」って事にはなりません!
そっから先は「ギターでやりたい事に向けてそれぞれの道を歩めばいい」と思うんですよ。
あとはここからどうやってステップアップするかですが、次は弦を押さえる側じゃなくてジャカジャカ鳴らす方の手をどうするかって事に直面するかと思います。
そこから先は自分に合いそうな教則本や映像DVDなどを買えば、ずっとギターはあなたの側を離れる事はないんじゃないでしょうか。
自分のやり方ととてもよく似た教則DVDのご紹介
私は今までずっとギターを弾いてきて、人に教えたりもしてきました。(ギター教室の先生っていうわけではないです。お友達に教えるレベル)
そして辞めていく人もいっぱい見て来ました。
ギターを家で練習する、って実は孤独な作業なんです。
楽器と己自身のガチンコバトルって側面もありますから、今まで書いてきたように思い詰めた方が結局は辞めちゃうんですよね。
しかも「必要な身体づくり」っていう最初の段階でやめちゃって、それをずっと「才能がなくてやめた」って引きずるのって寂しいし、もったいないじゃないですか。
なるべく仲間を作るか、もしくは見てて読んでて面白い教材に出会うかが鍵ですね。
本当は家で毎日練習して、たまにギター教室に通って先生に練習の成果を見てもらう、ってのが一番いいんです。
1週間に1回、ギター教室に通ってるが教室でだけしかギターを弾かない、ってのはダメですよ(笑) 一番お金と時間が無駄なのがこれ!
でも、教室には通う時間もお金もないし、なんとなく恥ずかしいし・・・って場合には、教則DVDという物があります。
古川忠義さんというギタリストがいますが、彼が出している教則DVD「指1本からスタート!初めてでも短時間で弾ける大人の為のギター講座」は私が思っているギターの習得の仕方と非常に教え方がとっても近いのです。
まずは指1本で弾けるコードから初めて、次は2本指のコードというようなカリキュラムの内容なので「ギターに対して自分をだんだんと近づけていく」ステップアップの仕方はとっても好感が持てるのです!
このDVDのカリキュラムは公式サイトですべての項目が見れるようになっています。
教室に通いたいけど恥ずかしい、しかし一人で何をやっていいか・・・って人には充分過ぎるほど丁寧なカリキュラム内容ですね。
教室に通うとやっぱり月謝はそれなりにかかりますし、今まで書いてきたように継続が必要。
年間にするとそれこそ5000円の月謝だと60000円かかりますからね。
プラス入会費にテキスト・譜面代、交通費や移動時間・・・・休んだりしちゃうと月謝は返ってこないですしね。
この教材はテキスト3冊、DVD3枚(合計4時間半)、譜面がセットになってたった29800円。
しかも好きな時に出来て、移動時間もなし、全部コミコミでこの値段ですから「教室並のカリキュラムがある教材を・・・」という人には最適です。
ま、もちろんテレビ見ながらちゃらんぽらんにジャカジャカも効果的なんですけどね!(笑)
もうちょっとちゃんとしたい、って人には僕は内容的に一番オススメ出来る教材です。
詳しくは下のバナーから飛べる公式サイトでカリキュラム内容を一度見てみて下さい。